2012 年06 月07 日
ケンタウロスの伝説の伝説4
御厨さと美には会ったこともなければ、話したこともなく、描く漫画が好きなだけで、直接的な接点はない。
ただ、ビッグコミックで「裂けたパスポート」を描いているころ、劇場版アニメ「ゴルゴ13」でCG監督をやっている。このアニメ「ゴルゴ13」は日本映画で初めてCGを使っている。日本のCG研究の先駆者である大阪大学の大村浩一教授らの制作したCG専用マシン「LINKS-1」を使用。戦闘ヘリの襲撃シーンを監督したのが御厨だ。今から見ると荒いポリゴンCGで、本編のアニメとは違和感バリバリだが、30年前のCGなんでしょうがない。タイトルバックの骸骨はメタボール映像で今見てもかっこいい。
で、このLINNKS-1の次の大仕事が科学万博つくばの富士通ドーム3Dシアター「ザ・ユニバース」だ。富士通パビリオンでは世界で初めてのコンピュータ グラフィックスによる全天周立体映画を上映し,圧倒的な人気を博した。御厨はこれには関わっていないようだが、その後漫画を中断してCG開発会社株式会社クイリー設立。CGディレクターとして活動している。97年に退社、漫画執筆を再開。(クイリーはいまでもアプリ開発などの会社として存在する)
ヒゲキタはこの映像を見て、ドーム3D映像を手作りすることになり、現在に至る。
こじつけだけど、2人ともLINKSによって、人生の進路が大きく変わったと言えるんじゃないか。
コンピュータ博物館 【大阪大学】コンピュータグラフィックスシステムLINKS-1
昔のCGについてのメモ
床井研究室 日本のCGプロダクション
メジャーリーグVS.日本野球―スウィング理論の冒険 (講談社現代新書)
投稿者:ヒゲキタ
at 22 :22| 日記
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